『君の膵臓をたべたい』
基本情報:
– タイトル:君の膵臓をたべたい(Let Me Eat Your Pancreas / キミスイ)
– 公開年:2017年
– 受賞歴:第42回報知映画賞 新人賞(浜辺美波)、第72回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞
– 評価:8/10
あらすじ:
①図書館で偶然見つけた「共病文庫」という日記から、クラスメイトの山内桜良が膵臓の病気で余命わずかだと知った「私」。次第に打ち解けていく二人だが、桜良の死期は確実に近づいていく。
②本が好きな内向的な高校生「私」は、病院で他人の日記を拾う。それは同級生の山内桜良が記した闘病日記だった。膵臓の病気で余命1年と診断された彼女は、明るく前向きに残りの人生を生きようとしていた。桜良は「私」に秘密を共有した縁で、急接近。正反対の性格の二人は、共に時を過ごすうちに互いを理解し始める。しかし、桜良の死は予期せぬ形でやってくる。12年後、「私」は桜良との思い出を振り返りながら、人との繋がりの大切さを実感していく。
③生と死、そして人との関わりについて深く考えさせられる青春映画。明るく生きるヒロインと内向的な主人公の対比が効果的に描かれ、予想外の展開で観る者の感情を揺さぶる。
制作スタッフ:
– 監督:月川翔
– 脚本:吉田智子
– 音楽:松谷卓
– 撮影:長谷川圭佑
キャスト:
– 主演:浜辺美波(山内桜良役)、北村匠海(「私」役)
– 助演:北川景子(恵子先生役)
– その他:小栗旬(成人後の「私」役)、上地雄輔
ジャンル:
青春、ドラマ、ラブストーリー
批評:
①生きることの意味と、人との出会いがもたらす心の変化を描く
②原作の世界観を丁寧に映像化し、若手俳優の演技力が光る
③原作ファンからすると、一部のエピソードがカットされている点は残念
④タイトルの意味する「共に生きる」というメッセージが、深い余韻を残す作品として高く評価されている