アステロイド・シティ

『アステロイド・シティ』
基本情報:
– タイトル:アステロイド・シティ(Asteroid City)
– 公開年:2023年
– 受賞歴:ヨーロピアン・フィルム・アワード撮影賞ノミネート
– 評価:8.5/10

あらすじ:
①1955年、砂漠の町アステロイド・シティで開催される「ジュニア・スターゲイザー」大会。天体観測を目的に集まった天才少年少女たちと、その親たちの元に突如宇宙人が現れ、予期せぬ展開に巻き込まれていく。

②写真家のオーギー・スタイナーは、息子と共に天才児のための科学コンベンションに参加するため、アステロイド・シティを訪れる。そこで女優のミッジ・キャンベルと出会い、互いに惹かれ合う。しかし突如、宇宙人の出現により町は検疫隔離される。隔離された人々は、それぞれの不安や希望、愛情を語り合い、人生の意味を探求していく。この物語は、あるテレビ番組の舞台裏を描く劇中劇として展開される。

③ウェス・アンダーソン監督特有の緻密な美術と演出で、50年代アメリカのSF映画への愛と、実存主義的なテーマを織り交ぜた野心作。

制作スタッフ:
– 監督:ウェス・アンダーソン
– 脚本:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
– 音楽:アレクサンドル・デスプラ
– 撮影:ロバート・イースマン

キャスト:
– 主演:ジェイソン・シュワルツマン(オーギー・スタイナー役)
– 助演:スカーレット・ヨハンソン(ミッジ・キャンベル役)
– その他:トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、エドワード・ノートン

ジャンル:
コメディドラマ、SF、実験映画

批評:
①孤独と喪失、そして人々の繋がりを、独特な世界観で描き出す
②複雑な入れ子構造の物語と、緻密な美術が見事に調和している
③独特な演出スタイルが、一般観客には取っつきにくい面もある
④50年代のアメリカンポップカルチャーへのオマージュと、現代的なテーマの融合が秀逸な作品