キャッチミー・イフユーキャン

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
基本情報:
– タイトル:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can)
– 公開年:2002年
– 受賞歴:アカデミー賞助演男優賞ノミネート(クリストファー・ウォーケン)、ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート(レオナルド・ディカプリオ)
– 評価:9.5/10

あらすじ:
①1960年代、17歳にして航空パイロット、医師、弁護士に成りすまし、数百万ドルの小切手詐欺を働いたフランク・アバグネイルJr.の実話。FBI捜査官カール・ハンラティとの追跡劇を軸に、その驚くべき人生が描かれる。

②両親の離婚をきっかけに家出したフランクは、パンナム航空のパイロットに成りすまし、偽造小切手で生活を始める。その手口は次第に大胆になり、医師や法律家としても活動。FBI捜査官ハンラティの執念深い追跡が続く中、フランクは欺瞞の人生に疲れ始める。父親への想いと、ハンラティとの奇妙な信頼関係が彼の運命を変えていく。最終的にFBIの協力者となり、小切手偽造防止の専門家として更生を遂げる。

③スピルバーグの演出手腕が冴え渡る娯楽大作。60年代のアメリカ社会を鮮やかに描き出し、犯罪者でありながら憎めない主人公の魅力を、ディカプリオが見事に体現している。

制作スタッフ:
– 監督:スティーヴン・スピルバーグ
– 脚本:ジェフ・ネイサンソン
– 音楽:ジョン・ウィリアムズ
– 撮影:ヤヌシュ・カミンスキー

キャスト:
– 主演:レオナルド・ディカプリオ(フランク・アバグネイルJr.役)
– 助演:トム・ハンクス(カール・ハンラティ役)
– その他:クリストファー・ウォーケン(フランク・アバグネイルSr.役)、マーティン・シーン、エイミー・アダムス

ジャンル:
犯罪ドラマ、コメディ、伝記映画、サスペンス

批評:
①破綻した家庭環境から生まれた若者の孤独と、父親への想いを描く
②実話とは思えないような展開を、軽快なテンポと洗練された演出で魅せる
③後半の展開がやや単調になる面がある
④犯罪者を主人公としながら、人間ドラマとしての普遍的な魅力を持つ作品。実在の人物であるフランク・アバグネイルJr.も、映画の出来を高く評価している