『グランド・ブダペスト・ホテル』
基本情報:
– タイトル:グランド・ブダペスト・ホテル(The Grand Budapest Hotel)
– 公開年:2014年
– 受賞歴:第87回アカデミー賞作品賞ノミネート、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞、作曲賞 受賞、第72回ゴールデングローブ賞 作品賞(コメディ/ミュージカル部門)受賞
– 評価:9.5/10
あらすじ:
①架空の国ズブロッカ共和国の高級リゾートホテルで、コンシェルジュのグスタフと新米ロビーボーイのゼロが、美術品の遺産相続を巡る騒動に巻き込まれる。第二次世界大戦前夜の混乱期を背景に、二人の友情と冒険が描かれる。
②1932年、グランド・ブダペスト・ホテルの伝説的コンシェルジュ、グスタフ・H。彼は常連客の老夫人マダム・Dの死後、彼女が遺した価値ある絵画「若き貴婦人と林檎」を相続する。しかし、マダム・Dの息子ドミトリーは絵画の相続に激しく反発。グスタフは殺人の容疑をかけられ投獄される。忠実な弟子ゼロ・ムスタファと恋人アガサの助けを借りて、グスタフは真実を明らかにしようと奮闘する。
③ウェス・アンダーソン監督の世界観が最も昇華された傑作。緻密な美術、斬新なカメラワーク、ユーモアと哀愁が絶妙なバランスで融合している。
制作スタッフ:
– 監督:ウェス・アンダーソン
– 脚本:ウェス・アンダーソン、ヒューゴ・ギネス
– 音楽:アレクサンドル・デスプラ
– 撮影:ロバート・イースマン
キャスト:
– 主演:レイフ・ファインズ(グスタフ・H役)
– 助演:トニー・レヴォロリ(若きゼロ役)、F・マーレイ・エイブラハム(老ゼロ役)
– その他:ウィレム・デフォー、エドワード・ノートン、ジュード・ロウ、ティルダ・スウィントン
ジャンル:
コメディ、アドベンチャー、ドラマ、ミステリー
批評:
①戦争の影に脅かされる古き良きヨーロッパの文化と人間性を描く
②完璧な美術設定と演出、豪華キャストの演技が見事に調和
③独特な演出スタイルは、万人向けではない可能性がある
④映画史に残る傑作として、批評家からも観客からも高い評価を得ている