『ジョジョ・ラビット』
基本情報:
– タイトル:ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit)
– 公開年:2019年
– 受賞歴:第92回アカデミー賞 脚色賞受賞、作品賞含む6部門ノミネート、第77回ゴールデングローブ賞 作品賞・主演男優賞ノミネート
– 評価:9/10
あらすじ:
①第二次世界大戦末期のドイツ。ナチスに心酔する10歳の少年ジョジョは、空想の友人としてアドルフ・ヒトラーを持っていた。ある日、自宅の隠し部屋でユダヤ人の少女を匿っていることを知り、彼の世界観は大きく揺らぎ始める。
②ヒトラーユーゲントに所属するジョジョは、訓練キャンプで「臆病者」と呼ばれ、あだ名の「ラビット(ウサギ)」をつけられる。母のロージーは反ナチス活動を行っており、自宅でユダヤ人少女エルサを匿っていた。最初は敵意を持っていたジョジョだが、次第にエルサの人間性に触れ、刷り込まれた偏見と向き合っていく。戦争の現実と理想の狭間で揺れ動く少年の心情を、ブラックユーモアを交えて描く。
③ナチス・ドイツという重いテーマを、子供の視点とブラックユーモアで描くという大胆な手法で、戦争と偏見の愚かさを浮き彫りにした意欲作。
制作スタッフ:
– 監督:タイカ・ワイティティ
– 脚本:タイカ・ワイティティ
– 音楽:マイケル・ジアッキーノ
– 撮影:ミハイ・マライマーレJr.
キャスト:
– 主演:ローマン・グリフィン・デイビス(ジョジョ役)
– 助演:スカーレット・ヨハンソン(ロージー役)、タイカ・ワイティティ(アドルフ役)
– その他:トーマシン・マッケンジー(エルサ役)、サム・ロックウェル
ジャンル:
コメディドラマ、戦争映画、サタイア
批評:
①ファシズムの不条理と人間性の回復を、独特の視点で描き出す
②コメディとシリアスの絶妙なバランス、子役の演技力が光る
③センシティブなテーマ故に、一部の観客には受け入れがたい可能性がある
④戦争や差別という重いテーマを、ユーモアを交えながら新しい視点で描いた意欲作として高い評価を得ている