マネー・ショート華麗なる大逆転

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
基本情報:
– タイトル:マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)
– 公開年:2015年
– 受賞歴:第88回アカデミー賞脚色賞受賞、作品賞含む5部門ノミネート
– 評価:9/10

あらすじ:
①2008年の世界金融危機を予見し、金融市場に賭けに出た複数の投資家たちの実話。住宅ローン市場の危うさを見抜いた彼らは、市場の崩壊に賭けることで巨額の利益を得るが、その過程で金融システムの腐敗を目の当たりにする。

②ヘッジファンドマネージャーのマイケル・バーリーは、サブプライムローンの仕組みに欠陥があることを発見。市場の崩壊に賭ける「ショート」を仕掛ける。一方、トレーダーのジャレッド・ヴェネットも同様の発見をし、若手投資家のチャーリー・ゲラーとジェイミー・シップレーに情報を伝える。彼らは次々と真実を掘り下げていくが、そこには想像を超える金融界の闇が広がっていた。

③複雑な金融用語や仕組みを、有名人によるメタ的な解説や斬新な演出で分かりやすく説明。深刻なテーマを皮肉とユーモアを交えて描いた意欲作。

制作スタッフ:
– 監督:アダム・マッケイ
– 脚本:アダム・マッケイ、チャールズ・ランドルフ
– 音楽:ニコラス・ブリテル
– 撮影:バリー・アクロイド

キャスト:
– 主演:クリスチャン・ベール(マイケル・バーリー役)
– 助演:スティーヴ・カレル(マーク・バウム役)、ブラッド・ピット(ベン・リッケート役)
– その他:ライアン・ゴズリング(ジャレッド・ヴェネット役)

ジャンル:
ドラマ、コメディ、伝記映画

批評:
①金融危機の原因と影響を、一般観客にも理解できる形で巧みに描写
②複雑な金融商品や経済問題を、独創的な演出で分かりやすく説明
③金融用語や仕組みの説明が多く、一部の観客には難解な可能性がある
④実話を基にした金融ドラマでありながら、エンターテインメント性も高い傑作として評価されている