万引き家族

『万引き家族』

基本情報:

  • タイトル:万引き家族(Shoplifters)
  • 公開年:2018年
  • 受賞歴:第71回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
  • 評価:10/10

あらすじ:
①東京の片隅で、貧しくも温かな絆で結ばれた”家族”が暮らしていた。万引きで生計を立て、血の繋がりのない子供たちと共に生きる彼らの日常は、ある出来事をきっかけに崩れ始める。

②日雇い労働と万引きで暮らす治と妻の信代。祖母の年金を頼りに、娘のaki、息子の祥太と共に暮らしていた。寒い夜道で出会った虐待されていた少女・ゆりを家に連れ帰り、家族として育てることを決意する。愛情深く育てられるゆりだが、ある事件をきっかけに、この”家族”の秘密が次々と明らかになっていく。血縁によらない絆と、現代社会の歪みを鋭く描く。

③貧困や家族の在り方など重いテーマを扱いながら、日常の温かさと人間の優しさを丁寧に描写。是枝裕和監督の真骨頂。

制作スタッフ:

  • 監督:是枝裕和
  • 脚本:是枝裕和
  • 音楽:細野晴臣
  • 映像:山崎裕

キャスト:

  • 主演:リリー・フランキー(治)、安藤サクラ(信代)
  • 助演:松岡茉優(aki)、城桧吏(祥太)
  • その他:佐々木みゆ(ゆり)、樹木希林(祖母)

ジャンル:
社会派ドラマ、家族ドラマ、人間ドラマ

批評:
①血縁を超えた家族の絆と、社会の底辺で生きる人々の尊厳を問う
②日常の些細な出来事を通じて、深い人間ドラマを紡ぎ出す演出が秀逸
③特筆すべき欠点なし
④現代日本社会の深部に潜む問題を、優しいまなざしで描き出した傑作。特に、家族とは何かを問いかける深い洞察が印象的