花束みたいな恋をした

『花束みたいな恋をした』

基本情報:

  • タイトル:花束みたいな恋をした(We Made a Beautiful Bouquet)
  • 公開年:2021年
  • 受賞歴:第45回日本アカデミー賞 優秀作品賞、優秀監督賞など
  • 評価:9/10

あらすじ:
①大学生の頃に出会った山音麦と八谷絹が5年間の恋愛を経て別れるまでを描いた、等身大のラブストーリー。喜びも悲しみも含めた「恋愛の現実」を丁寧に描写した作品。

②大学3年生の時に電車で出会った麦と絹は、少しずつ距離を縮めていく。就職、同棲、それぞれの夢など、現実の壁にぶつかりながらも二人は関係を育んでいく。しかし、価値観の違いや将来への不安が次第に大きくなり、お互いを想う気持ちと現実の狭間で苦悩する。5年間の恋愛を経て、二人は人生の岐路に立たされる。

③菅田将暉と有村架純の繊細な演技が光る。恋愛映画でありながら、若者の生き方や価値観、現代の恋愛観を鋭く描き出している。音楽と映像の調和も見事。

制作スタッフ:

  • 監督:土井裕泰
  • 脚本:坂元裕二
  • 音楽:橋本正昭
  • 映像:石井賢司

キャスト:

  • 主演:菅田将暉(山音麦)、有村架純(八谷絹)
  • 助演:細田佳央太(若い頃の麦)
  • その他:清原果耶、小林涼子

ジャンル:
恋愛ドラマ、青春、人生ドラマ

批評:
①人は皆、完璧な恋愛など出来ないという現実と、それでも恋をする価値があるというメッセージ
②リアルな恋愛の姿を丁寧に描き、共感を呼ぶ展開と演出
③一部のシーンで展開がやや冗長
④現代の恋愛映画の傑作。若者の孤独や不安、希望を繊細に描きながら、普遍的な愛の物語として昇華している